作家の言葉・内容
内容:「円環の廃墟」をテーマとする版画展
素材:リトグラフ中心(版画用紙)
サイズ:額装103×73が多い、特大で120中以下 大中小あり
炎に焼かれた神殿の廃墟に籠りひたすら眠ること(イメージすること)によって価値ある魂を夢見、造り出そうとする話が、ポルヘスの「円環の廃墟」である。
これは、ものをつくる者にとっては非常に身近な比喩であり、一度は取り組まなければならないと思いつつ過ぎてきた。
専念するため眠ることによってイメージを実体化してゆくプロセスとその意味、これをテーマとすることは、自ら創り出してゆく仕事よりも私には難しく思えた。
今回は思いきってその比喩を取り上げているが、取り組んだまま立ち往生でまだふっきれていない過程にあると、目下入り込んでいることろである。
個展では、どうにかこの展開を見守っていただきたいと思っている。
作品点数 15〜20点
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